朝晩がめっきり涼しくなってきましたね。

インフルエンザも徐々に増えてくる季節です。
私たちも、標準的な感染予防であるうがい・手洗いを、いつも以上に重点的に行っていきます。
感染予防はそれだけでなく、免疫力や唾液量にも大いに関係します。

特に高齢の方は唾液の量が少なくなりがちなので、舌をしっかり動かすことで唾液分泌を促すことが大切です。
お勧めは「あいうべー体操」。「べー」の時に舌を思いっきり出すことで唾液量が増え、実際に東北の小学校で実践したところ、インフルエンザや風邪をひく子どもが減ったという体操です。よかったら試してみてください。

さて、先月は入居者の方が外出をする機会が多くありました。
その方は入居当初、会話も少なく、日中は目をつぶってうつらうつらと過ごしていました。
穂の花には「そうはいっても……」精神があります。
介護スタッフは「さあ、車いすに乗りましょう!」、看護スタッフは「血圧も大丈夫ですよ!」——見事な連係プレイです。
「好きな食べ物は何ですか? これならどうでしょう」「口の中が汚れていると食べにくいですから、歯磨きしましょう」。
私が言うのも変ですが、「ザ・おせっかい」の集団だと自負しています( ´∀` )
その方は入居3日目に、なんと「家に帰りたい」と口にされました。私たちはその思いを見逃すことなく外出へ。
長年介護してきたお嫁さんを横に、本人はご満悦でした。病院では食事を食べられずにいらっしゃいましたが、外出先ではおかゆも食べることができ——その2日後、黄泉の世界へ旅立たれました。
たった5日間という短い間でしたが、ご本人の思いを叶えることができた。
施設への入居を決断した家族が抱えていた、「後悔」とまでは言わない後ろめたさを、ご本人ご自身が見事に払拭してくださった。
その力は、私たちにはどうすることもできなかったものです。
毎回思うのは、誰一人として同じケースはなく、本人と家族には見えない力が必ず存在するということです。
そして、その期待に応える支援者が必ずいる——それが、在宅看護・介護に従事する私たちが引き受けた責任だと考えます。
ひとえに、スタッフ一人ひとりが「ほのはな」の目指す未来に向かって取り組み続けている結果だと思っています。


決して派手ではない私たちですが、困りごとがあれば小さなことでもご相談ください。
どうぞ、うがい・手洗いと「あいうべー体操」で、風邪をひかない健やかな秋をお過ごしください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします